予防について
これは何の数字だとおもいますか?
20才の時点で虫歯のない人の割合です。
3年ほど前に日本ヘルスケアー研究会という予防を推し進める会に入会しこの数字を知り、日本が虫歯に関しては予防に取り組む西欧諸国に比べいかに立ち遅れているかを知りました。
なぜこのような大きな数字の開きが出てきたかについて知りたくて、学んでゆくうちに感染症である虫歯は十分予防できる病気なのだということを確信いたしました。
予防に取り組む西欧諸国にできて、日本でできないはずはありません。虫歯にかからないために、ちょっとした知識を持っていただき、少しだけ生活習慣に気をはらっていただければよいのです。
虫歯になり治療にお金、時間を使う時代からそうならないためにお金、時間を使う時代が来たのです。
虫歯という病気にならないために病院をうまく活用してください。
虫歯は細菌感染症なので、
かからなくて済む病気なのです。
お口の常在細菌(2歳くらいに母子感染し、定着したもの)
についてよく知り、その細菌とうまくつきあってゆけばよいわけです。
ご家庭でできるむし歯の予防法
- フッソ入りはみがき剤の使用
1000ppm程度配合されている物をお使いいただきます。
- フッソ入りジェルの使用
ブラッシング後に塗っていただきます。
医院でのむし歯の予防
- 定期的(3〜6ヶ月に一度)に歯面のクリーニングを受けていただく。
歯の表面に付着した細菌の膜(バイオフィルム)を取り除きます。
- フッソの塗布を受けていただく。
医院専用のフッソをお塗りいたします。
唾液の検査
むし歯にならないためには、ご自分(お子様)がどのくらいむし歯になりやすいか
(カリエスリスク)を正しく知ったうえで予防をしてゆくことが重要です。
人によって、お口の中の細菌数、唾液の量、唾液の緩衝能(食事の後お口が酸性になったのを中性に戻す能力)すべて違いますので、個々の状況を知った上で対策を立てる必要があります。
調べる方法はとても簡単です。
5分間ほどガムのようねものをかんでいただき、その間にでる唾液のサンプルを採取することで、どのくらいむし歯になりやすいかを判定することができます。
まずは唾液の検査を受けていただき、カリエスリスクをわかった上でどのような間隔でクリーニングを受けていただくか、おうちでのフッソの使用をどのようにするのかを計画させていただきます。
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虫歯のない子育て
少しの知識と少しの努力によりご自分のお子様が20才になった時に虫歯が1本もない状態で成人できればどれほどすばらしいことでしょうか。
それを実現するためのポイントをお話いたします。
むし歯は細菌感染症です。
そのことをよく理解し、じゅうぶんにお母様、お父様が知識を持っていただければお子様の歯を守り育ててゆく環境をつくることが出来ます。
赤ちゃんはまずどこでむし歯の細菌に感染してしまうのでしょうか?
なんと!!2才ころにお母様のお口から感染いたします。
おもに食器の共用が原因です。
この時期から食器の共用をさけ、きちっと区別しておくだけでかなり赤ちゃんへの感染を予防することができます。
この時期に感染した細菌の量によって、お口の中の細菌の絶対量が決まってきます。
3才以降は一度お子様のお口の細菌検査をし、どこくらいお子様のお口の中に
虫歯になる細菌がいるのかを知っておくとよいでしょう。
パーク・アベニュー矯正歯科では悪くなってから歯を削ったり入れ歯をいれるこれまでの歯科治療ではなく、健康を守り育て、発症前に病気をコントロールする歯科医療を実践しております。
お問い合わせは、医院案内の相談コーナーよりしていただけます。
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